ドラマ「越路吹雪物語」第59話のあらすじ




2018年3月30日、金曜のお昼12時30分に放送された、テレビ朝日の帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」の第59話。美保子の病状が、余命3ヶ月だと宣告された夫・内藤法美とマネージャー・岩谷時子は、二人で相談し、美保子と三人で「病気の事は嘘を付かないと」言って交わした約束を破る事にします。その話しを聞いてしまったお手伝いの田畑はショックを受けますが、美保子には絶対に悟られない様に気を使いながら三人で献身的に看病をするのです。そして1ヶ月余り経過し病状は小康状態となり、美保子は病室で歌えるほどになっていました。美保子はこのまま回復できるのでしょうか。第59話のあらすじをまとめてみます。

 

「越路吹雪物語」第59話のあらすじ

小康状態になって落ち着いて見える美保子は、一旦退院し療養する事になります。そして元気だった頃に予定していたパリへの旅行を取りやめて長野の別荘で療養する事になります。そこでお手伝いの田畑と以前から交わしていた、ゴルフを教える約束を叶えると言って張り切る美保子でした。

しかし1ヶ月程経った頃に、またしても胃痛が始まり病院へと戻る事になります。痛みが取れたら退院して、ロングリサイタルの準備が始まるから、のんびり出来るのは今の内だと励ます時子。美保子は去年のクリスマスディナーショーで、お客様に来年もここで会いましょうと約束した事を思い出し、嘘つきにならない様に頑張って早く治すからと時子に話します。時子は、お客様もスタッフの皆んなも待ってくれているからと笑顔で励ますのでした。

それからの美保子は、痛みも無く調子の良い日には、浅利や法美を病室に呼んでリサイタルの打合せをする様になります。この頃の浅利は既に本当の病状を知る数少ない一人となっていました。打合せに参加しながら浅利は、もう一度舞台に立たせてやりたいと時子に呟きながら時子の身体を気遣いますが、時子は自分よりも法美の方が心配だと話します。法美はずっと病院に泊まり込みながら美保子に付き添い、片時も離れようとしないのです。それを聞いた浅利は、内藤も美保子も離れたくないんだろうなと呟きます。

法美が病室に戻ると、美保子はベッドの上でタバコを吸っていました。法美は「また・・」と口にすると美保子は「だってぇ、打合せしたら何か興奮しちゃって」と話し、鎮静剤だと言って笑います。法美は「その1本だけだよ」と言って強くは叱りませんでした。

それからしばらくして、美保子は一旦退院するのですが、家で過ごせる時間はあまり長くはありませんでした。

再び病院に戻らなくてはならない日、リビングで休んでいた美保子は、優しく手を撫でてくれていた時子に「私、フルスピードで走り過ぎたかなぁ」と呟きます。そして「沢山の恋もしたし、好きな外国にも何回も行ったし、やりたい事はみんなやって来たから、この世に何の悔いも残らないわ」と話します。そこへ法美が迎えに現れて、美保子を抱え病院へと向かいます。

時子は「先に行っていて下さい。私、お花を持って後で向かいます」と言うと、美保子は笑顔で振り返って頷きます。ベランダへ出て「今日はあなたの好きな秋桜を・・」と言って花を見た瞬間、これまで気丈に振舞って来た時子は、思わず泣き崩れてしまいます。

またしても病院のベッドで過ごす事になった美保子は、付き添う時子に「タバコちょうだい」と声をかけますが、時子に「ダメです」とアッサリと断られてしまいます。「お願い、1本だけでいいから」と美保子は頼みますが、やはり時子は許しません。美保子は「ケチ、法美さんはちゃんとくれたのに」と言うのです。

それを聞いた時子は、病院の廊下で法美に「お願いだから、甘やかさないで」と告げるのです。しかし法美は、タバコが体に良く無い事は分かっているが、それでも気持ちが落ち着くのならその方がいいと、自分の気持ちを時子に伝えます。時子は「命を縮めても?」と尋ねます。すると法美は美保子が望む事なら全てをしてあげたいと言うのです。時子は「それが間違ったとしても?」とさらに尋ねる時子に法美は「はい」と答え、美保子の身代わりになれと言うなら喜んでなりたい・・それが出来るのならどんなにいいかと話すのです。

それから数日後、美保子の心臓は酷く弱って来ました。点滴の痕も痛々しく、ほとんど喋る事も無くなっていたある日、花瓶に花を生けた時子が病室に戻ると、見舞いに来ていたスタッフとお手伝いの田畑が美保子の身体をさすっていました。すると美保子が突然に何かを呟きます。それを聞いたスタッフは「ありがとうかずちゃん、ありがとう」って言ってるよと話すと、突然に美保子が「ありがとうじゃない」と言って「はりあとに、気をつけて」って言ったのと話し、周りの笑いを誘います。しかしそれが美保子の最後の笑い声でもあったのです。

そして11月7日、美保子の容態が急変し駆け付けた時子は、病室の前で泣き崩れる田畑を抱きしめ、そのまま病室へ入ると看護婦から「家族以外の方はご遠慮下さい」と言われます。すると法美が「家族です、その人は妻の家族です」と告げるのです。「岩谷さんが来てくれたよ」と法美が美保子に声を掛けると、美保子はうっすらと目を開いて「お時さん、ありがとう。お時さんはいい子」と呟き、時子も「コーちゃんもいい子よ、ありがとう」と涙しながら答えます。

美保子は「法美さん、コーヒーを・・」と言って、夢の中でいつもの様にコーヒーを入れ、徐々に薄れる意識の中で、自分の子供の頃からの思い出の中に浸り、まるで自分の生涯にお別れと感謝を伝えるかの様に、越路吹雪としての最後のステージを歌いあげ、1980年11月7日、静かに56年の生涯に幕を下ろしたのです。

美保子の残した歌声は沢山の人々の耳と心に残り続け、今でも繰り返し愛され、越路吹雪は生き続けているのでした。




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